普段何気なくふと花を目にした時・・お花に触れたとき・・
心の中で「綺麗だな」「可愛いな」「癒される」と感じることって皆さんよくありますよね?
それは本当に一瞬で感じた私達の素直な気持ち。とても心地の良いリラックスした気分になります。
お花のリラックス効果って本当にあるのでしょうか・・?
2011年10月 国立大学法人千葉大学環境健康フィールドセンターにおいて
とても興味深い花の研究結果が発表されましたのでご紹介いたします。
生花の視覚刺激がもたらす効果・心理的効果を測定したところ花のない部屋に比べて
花のある部屋では「活気」の気分プロフィールが大幅に増加し
「混乱」「疲労」「緊張・不安」「抑うつ」「怒り・敵意」が低下することが明らかになりました。
また心拍変動性を用いて生花がもたらす生理的効果を測定したところ
花のある部屋では、交感神経活動(緊張・ストレスを感じる神経)が25%低下し
逆に副交感神経活動(休息・リラックスの神経)が29%上昇することが認められ
生花がもたらす生理的リラックス効果を医学的に証明できることが明らかになりました。
では実際に花はどのような効果があるの?
~働く社会人にもたらす花の効果~
オフィス従業員104名を対象に実験を行った結果
- ストレス軽減効果 職場での人間関係や仕事のストレス軽減
- 緊張を和らげる効果 プレゼンや〆切り前の緊張状態の軽減
- 抑うつ軽減効果 うつ病の防止
- 疲労を軽減する効果 目や頭をはじめとした体の疲労感の軽減
- 混乱が軽減できる効果 思考を整理する
- 活気が得られる効果 毎日のやる気アップ
~子供にもたらす花の効果~
高校生83名を対象に実験を行った結果
- ストレス軽減効果 受験勉強のストレス軽減
- 抑うつ軽減効果 進路への不案な気持ちなどの軽減
- 怒りを静める効果 勉強や人間関係のイライラ防止
- 疲労を軽減する効果 部活や勉強の疲れを癒す
- 活気が得られる効果 毎日元気に過ごすために
~高齢者にもたらす花の効果~
高齢者46名を対象に実験を行った結果
- 緊張を和らげる効果 日々リラックスして過ごすために
- 活気が得られる効果 ワクワクした元気な気持ちになるために
千葉大学環境健康フィールドセンター研究結果より
花が私達に与えてくれる影響は本当に素敵なものです。花を飾ると部屋がぱっと明るくなります。
また、福利厚生として従業員の皆さんにフラワーアレンジメントを楽しむ時間を取られている企業や、高齢者施設などでもレクリエーションとしてフラワーアレンジを取り入れているところもあります。
花から出るエネルギーや癒しは、実際に触れて作り上げてみると、想像以上に素晴らしいものだと感じて頂けるでしょう。
当スクールの生徒の話になりますが、とても印象的で嬉しかった言葉があります。
「仕事が終わってから花のレッスンする日が私の癒しです。レッスンの後、鏡で自分の顔を見ると、仕事の後の顏と全然違うんですよ。顔が明るくなってるって自分でわかるんですよ。」と。
そして「睡蓮」の絵で有名な印象派絵画の巨匠「クロード・モネ」はこんな言葉を残しました。
「もしこの世に花がなかったら、私は画家にはなれなかっただろう・・」
素晴らしい絵画で今も世界を魅了し続けるモネは、花のエネルギーを信じ、花をこよなく愛しました。
ストレスを感じている人が多い昨今、花をもっと身近に感じ、気軽に花を楽しみ、その効果をぜひ感じて頂けることを切に願っております。
福尾ともみ